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2017.03.16

日本学校保健学会 学会発表賞受賞

日本学校保健学会第63回学術大会(平成28年11月、筑波大学)において、本学助教の鳥居哲夫先生が学会発表賞を受賞いたしました。

演題:「学校における乳がん教育の教育内容の在り方について」共同研究者:薗部正人、山口智之、大津一義

<演題概要>
乳がんは女性の癌罹患率中最も多く、母親が罹患した際の子供への影響が多大であることから、学校での乳がん教育を行う必要があると考えた。そのあり方を教育内容に着目して考究するにあたり、文科省の「がん教育推進のための教材」報告書(平成28年4月)を参考に、中でも家族との関わりが言及されている「がん患者への理解と共生」を中心に検討した結果、一時例ではあるが、患者のQOLは家族とのQOLと密接に関わっており、このことを教育内容として重視すれば、患者の理解と共生がより促進されることが示唆された。具体的には、患者の心の変化が、悲しみのプロセス(混乱-現実逃避-鬱状態-立ち直り)を経る傾向にあることが推測されたことから、悲しみの4段階説についての理解を、また父親が息子の言動に目を奪われ、心のうちを理解できていなかったことや、息子も気持ちを表出できなかったことからから、アサーティブコミュニケーションスキルやカウンセリングの基本的スキル(繰り返し、聴く、明瞭化)等ライフスキルの習得を促すことが必要であると考えられた。



<受賞者コメント>
このたび、昨年11月の「日本学校保健学会 第63回学術大会(於 筑波大学)」の発表(演題:「学校における乳がん教育の教育内容の在り方について」)に対し、「学会発表賞」を拝受いたしました。
栄誉ある賞を受賞し、大変光栄です。
今回の受賞は、学会が「がん教育の在り方」、中でも患者と家族の理解と共生(QOL)について認めてくれた証だと認識しております。
今後、トップスポーツの分野にもこのQOLについてスポーツライフスキルの教育をしていきたいと存じます。
末筆ですが、ご指導を賜りました本学大津教授を筆頭に、ご協力いただいた先生方に心から御礼を申し上げます。

平成29年3月16日
鳥 居


【鳥居哲夫】
日本体育大学卒業。専門はコンディショニング論。バレーボール女子全日本代表チームトレーナーとして選手の体力強化・コンディショニングを担当。日本ウェルネススポーツ専門学校女子バレーボール部監督として全国専門学校選手権2連覇を達成(2009-2010年)。
担当科目:トップスポーツコーディネーション論特講Ⅱ 他
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