デジタルアーカイブの未来を拓く:高精細3Dスキャンシステムの活用と研究

先端科学技術研究所
~SENTANKEN~

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2026.01.05

デジタルアーカイブの未来を拓く:高精細3Dスキャンシステムの活用と研究

謹んで新春のお慶びを申し上げます。
旧年中は本研究所の研究活動にご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

さて、2026年の幕開けとともに、日本ウェルネススポーツ大学先端技術研究所では、「Photogrammetry(フォトグラメトリ)スキャニングシステム」を駆使し、実世界の価値を精緻に記録する高精細な3Dデジタルデータ化に取り組んでおります。


(画像1)スキャニングシステムを用いてアンモナイトを撮影している様子

Photogrammetry(フォトグラメトリ)とは?
被写体を多角点から撮影した複数枚のデジタル画像を用いて、コンピュータ解析により形状や質感を解析し、精密な3Dモデルを生成する技術のことです。
この技術は現在、歴史的建造物や遺跡の記録、さらにはメタバース・ゲーム制作などのエンターテインメント領域まで広く活用されています。現物を物理的に傷つけることなく、ありのままの姿をデジタルデータとして半永久的に保存できるため、文化資源のデジタルアーカイブにおいて極めて重要な役割を担っています。

研究の背景とシステムの特徴
本研究では高解像度のデジタルカメラを採用することで、従来のシステムに比べ、より高画素でノイズの少ない画像取得を行っています。これにより、微細なテクスチャ(質感)まで再現した、実物と見紛うほどの超高精細な3Dモデルの生成が期待されています。

運用試験:アンモナイトの化石を3Dモデル化
今回は、本システムの性能を確認するために「アンモナイトの化石」を用いた性能確認試験を行いました。撮影された画像データは、「Agisoft Metashape」や「RealityScan」といった高度な解析ソフトウェアによって処理されます。
試験の結果、上の画像の通り、化石表面の細かな凹凸や形状が見事に再現された高精細なモデルが生成されました。


(画像5)フォトグラメトリで生成したアンモナイトの画像(ソリッド)


(画像6)フォトグラメトリで生成したアンモナイトの画像(テクスチャ)

今後の展望
今後も本研究所は、ロボティックスや、インターフェース、デザインといった多角的な視点から、デジタルとフィジカルを繋ぐ革新的なものづくりの技術の確立を目指してまいります。

本システムがもたらす高精細なデータは、各分野の研究を深化させ、技術と感性が共鳴する新たな価値創出の鍵となるものです。こうした最先端の知見をもって、今後も文化の保存から未来の技術開発まで、社会に貢献する豊かな成果を追求してまいります。

本年も変わらぬご指導・ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

2026年1月吉日
日本ウェルネススポーツ大学 先端技術研究所
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